2015年6月7日日曜日

槍ヶ岳・新穂高~飛騨沢日帰り(個人山行)

日    時  平成27年6月7日日曜日
行き先  槍ヶ岳
コース  新穂高温泉~飛騨沢(ピストン)
参加者  KSN(1人)
タイム  登り7時間(4時発、前夜から車泊)
              下り4時間(16時着)
距    離  約27キロメートル
標高差  約2140メートル
天    候  雲時々晴れ(ほぼ無風)

梅雨入り間近のはっきりしない天気が続くが、天気予報を信じ、曇天の合間を縫って槍の頂を狙う。

前夜は、新穂高温泉の無料駐車場で車泊。3時半に起床するが、既に数人が出発している。中には、マウンテンバイクを準備している人も。なるほど、林道は自転車もありか。

4時、駐車場を出発。登山届を提出し、ロープウェイ乗り場横の林道に入る。ヘッドランプなしでも十分明るい。

穂高平小屋辺りでようやく雲間が明るくな る。この先、ペースをあげる。奥穂への登山道分岐点を過ぎると林道の終点。

白出沢を渡り、滝谷の避難小屋まで一気に進む。ここで一息入れつつ、滝谷の様子を偵察。幸い、ロープの網が渡してあり、足元を濡らすことなく渡渉。

藤木レリーフに一礼し、先を急ぐ。南沢を過ぎた頃、ようやく稜線から日射しが注ぐ。槍平小屋手前で雪上歩行となり、以降は、ひたすら飛騨沢の雪渓を詰める。

飛騨乗越をはるかに望みつつ、稜線まで直登。赤旗が短い間隔で立ててあり、迷う心配はないが、振り返ると笠ヶ岳は厚い雲の中。できれば、晴れているうちに稜線まで上がりたい。急登に喘ぎながらも、ペースを保つ。

稜線に上がり、ようやく槍の穂先が目に入る。あと少し。槍ヶ岳山荘を過ぎ、そのまま一気にアタック。最後の梯子を登り切り、11時ちょうど頂に立つ。

振り返れば、穂高の連なりにも時折ガスがかかっている。その左手、常念の向こうは見渡す限り雲海。北へ目を転じると、鹿島槍がかすかに見える。立山、薬師岳には、まだ雲がかかっていないものの、西方の三俣蓮華や双六辺りは、今にも雲海に飲み込まれそうだ。

風は全くない。ここだけ奇跡のように晴れている。眼下の小屋では、屋根に布団を干し始めた。山頂にいた先行の2人パーティーは、とっくに梯子を降りていった。槍の頂を一人貸切。離れ難く、しばらく山頂で過ごす。

12時近くなり、遠くで遠雷が聞こえたような気がした。潮時の合図。すぐさま下降を開始し、苦労して登った飛騨沢もグリセードで一気に滑り降る。

途中、何度か稜線を見上げるが、朝は見ることができたジャンダルムから西穂までの稜線は、もう既に低い雲の中。飛ぶようにして新穂高温泉まで駆け戻る。16時、無事駐車場着。


滝谷の渡渉地点

槍平小屋付近からようやく
日射しが降り注ぎ始める

飛騨沢から望む奥丸山


ジャンダルムもはっきりと見える

稜線までひたすら直登

振り返ると笠ヶ岳は雲の中
(急がねば)

稜線(飛騨乗越)に出る
頂までもう少し

槍沢側の眺め

山頂直下の梯子
(今日は渋滞なんかするはずがない)

槍ヶ岳山頂から眺める穂高連峰

振り返って立山、鹿島槍

北鎌尾根

(西)遠くに薬師岳
三俣蓮華が雲海を留めている

(東)常念の向こうも見渡す限り雲海

晴れ間を縫っての布団干しが始まった
風も全くない

名残惜しいがそろそろ下山

帰り15キロ!